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海外研修プログラム(2023年度)


2024年2月20日から3月2日,アメリカ・シアトルにて「社会心理学の視点から学ぶ海外研修プログラム(通称:シアトル研修)」が行われました。今回は1年生から4年生まで計12名が参加しました。行程が盛りだくさんの12日間,そのダイジェストをご紹介します。


警察・科捜研の仕事とは?

ワシントン大学ポリスデパートメントでは毎年様々なジョブシャドーを用意してくださっており,今回はみんなで「指紋採取」に挑戦しました!キレイに指紋を採ることは意外と難しい…。学生も真剣に自分で採った指紋を確認しています。

また,シアトル警察では実際に警察車両に乗せていただくサービスも。引率の教員も思わずはしゃいでしまう貴重な経験でした。学生は警察官が着用するベストやスポンジガンにも興味津々でした(実際に触らせていただくと,想像より重たくてびっくり!)。



科学捜査研究所では,事件に関連する証拠品の検証や分析を行っており,どのように薬きょうを特定するのか,銃の品番を復元するのかなど,デモンストレーションも交えて教えていただきました。「まるでサスペンスドラマの撮影現場のよう!」と学生からは歓声があがりました。


思いやりをもてる社会に

薬物裁判所では違法薬物の中毒になってしまった方を「犯罪者」ではなく「患者」として接し,検察・弁護人・裁判官が一体となって薬物患者の更生をサポートするしくみがあることを学びました。児童鑑別所や少年院内の学校では,つらい過去を抱えた青少年の成長を支えるさまざまな工夫を学びました。不遇な人々,失敗を犯してしまった人々,社会的・経済的に恵まれない人々を排除するのではなく,どのような制度やシステムを整えることが必要なのか,学生は日本とアメリカの比較を通して社会の課題を見つめなおしていました。




グローバルに活躍したい!

植物園のような社員オフィスを備えたAmazon本社。訪れると,なんと社員さんは犬(ペット)を連れて仕事をしていました。エントランスではバナナの無料配布も!クリエイティブな社風を垣間見ることができました。

また,Tableau Softwareや世界銀行などグローバルに活躍されている方々からの講義では,国際的な視座に立って物事を考える重要性や,今後のキャリア形成のヒントについても学ぶことができ,学生は真剣な表情で耳を傾けていました。




アメリカの司法と公正

シアトル研修の醍醐味と言っても過言ではないのが,ロールプレイ形式でアメリカの陪審員裁判制度を学ぶ講義です。どのような判断基準で陪審員を決定するのか,公正とは何なのか,何が有罪で何が無罪なのか。いくつもの事例に直面しながら学生は検察官・弁護人に扮して判断を下してゆきます。ワイワイと楽しみながらも真剣に議論を重ねていました。




ボーダーレスな人間関係

今回の研修ではChief Sealth International High SchoolとNorthwest Universityの授業にも参加しました。日本語・英語でのコミュニケーション,ディスカッション,プレゼンテーションに挑戦し,学生の表情は大変たくましくなったように思います。趣味の話,お互いのふるさとの話,漫画やアニメの話,コンビニの話,車の話…,現地の同世代と,文化や地域差を超えて交流し,共感し合える経験は,学生の大きな喜びとなっていました(SNSの連絡先を交換した学生もいたほどです!)。




英語で学ぶ

研修中は各訪問施設でグループごとに日本の社会問題についてプレゼンテーションを行いました。英語での発表でしたが,原稿を片手にしっかりと前を見ながら,ジェスチャーなども交え,はきはきと発表している様子が印象的でした。

さらにこの12日間,さまざまな方々から講義や説明を受ける機会がありましたが,積極的にいくつも質問する学生,どの施設でも必ず1つは質問する学生,英語で質問してみる学生,個別に質問をしに行く学生,と,主体的に学ぼうとする姿勢を感じる場面がたくさんありました。



毎年さまざまなアクティビティが目白押しのシアトル研修は,1年生から応募可能で,TOEICスコアに応じて奨学金を受けることも可能なプログラムです(詳しくは国際課HP)。説明会は秋学期に予定されていますので,興味を持たれた方はぜひご検討ください!


(社会学部社会心理学科 福田晶子)


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